合成音声に読み上げさせる文章を、自然なアクセントやイントネーションに近いものになるよう、セリフ調整のポイントをご紹介していきます。
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CASE1.セリフに間を開けたい、抑揚を正したいとき |
セリフに間が欲しい場合や、抑揚を正したい時は息つぎを入力します。一呼吸分あけるなどの自然な読み上げのペースに調節できます。
① 文章の合間に[、]句読点や[。]句点を入れる
②[息つぎ]を入れる
セリフ読み上げの際に、「間」を設定することができます。必要に応じて次のセリフの間に息つぎ設定を行うと、より自然にセリフを読み上げます。
1)間を開けたい部分にカーソルを合わせ、[息つぎ]ボタンをクリックして秒数を選択します。
0.5秒、1.0秒、2.0秒にて調整が可能です。
2)セリフの後ろに<break time="500ms"/>(0.5秒の間が設定される)が追加されたら息つぎの設定は完了です。
CASE2.セリフとイントネーションに違和感があるとき |
漢字の読み方の誤りや、イントネーションに違和感がある場合、以下の方法をお試しください。
セリフを別の文字へ変換する
①ひらがな又はカタカナへ変換する
<修正前>
合成音声が「じんじではない」と発音し、読み上げに誤りがある状態です。
<修正後>
テロップ入力画面はそのままで、セリフ入力画面で「ヒトゴトではない」と入力すると、正しい発音「ひとごとではない」に修正できます。
②数字へ変換する
例1)休日
<修正前>
合成音声のイントネーションに違和感がある状態です。
<修正後>
テロップ入力画面はそのままで、セリフ入力画面で「9ジツ(数字)」と入力すると、イントネーションが修正できます。
例2)散漫
<修正前>
合成音声のイントネーションに違和感がある状態です。
<修正後>
テロップ入力画面はそのままで、セリフ入力画面で「3万(数字)」と入力すると、イントネーションが修正できます。
③ローマ字へ変換する
例1)案内
<修正前>
合成音声のイントネーションに違和感がある状態です。
<修正後>
テロップ入力画面はそのままで、セリフ入力画面で「ごANNAI(ローマ字)」と入力すると、イントネーションが修正できます。
例2)産卵
<修正前>
合成音声のイントネーションに違和感がある状態です。
<修正後>
テロップ入力画面はそのままで、セリフ入力画面で「SUN RUN(ローマ字)」と入力すると、イントネーションが修正できます。
④捨て仮名を追加する
捨て仮名・・・促音・拗音などを表すのに用いる小さな字のこと(ぁぃぅぇぉゃゅょっ等)
例1)ペーパー
<修正前>
合成音声のイントネーションに違和感がある状態です。
<修正後>
テロップ入力画面はそのままで、セリフ入力画面で「ペェパァ(捨て仮名)」と入力すると、イントネーションが修正できます。
例2)コーラス
<修正前>
合成音声のイントネーションに違和感がある状態です。
<修正後>
テロップ入力画面はそのままで、セリフ入力画面で「コォーラス(捨て仮名)」と入力すると、イントネーションが修正できます。
同じ読みをする別の漢字へ変換する
当て字を活用し修正します。(できれば意味上の切れ目を変えてください)
例1)他に
・販売権→半倍券
・最高裁(最高-裁)→再光彩(再-光彩)など
他の同義語に言い換えをする
例)リンク→URLに言い換える
・都度→その都度、適宜
・案内→誘導
・手段→方法 など
前後の言葉を言い換える
例)ボールを拾う→ボール拾いをする
「ボール」の読み方に違和感がある場合、ボールの直後を接続詞「を」から名詞「拾い」に変更します。 品詞の種類を変えると効果的です。
CASE3.言葉の中で区切りに違和感があるとき |
その他一語、もしくは一連の言葉の中で区切りに違和感があるときにお試しください。
区切って読む
特定の語句を区切りたい場合は、「/ (スラッシュ)」で分けることができます。
一呼吸置きたい箇所に入力したり、読み仮名で前後の関係を切りたい時に有効です。
イントネーションを正す
文章の合間に[ ・ ]中黒、 [ ( ) ]丸かっこ、 [『 』]二重かぎかっこを入力します。括っていただくことで、固有文字と認識され、綺麗にイントネーションを発音する場合があります。
関連情報 |
セリフの設定については、下記記事をご参照ください。